疲れているときはお風呂にゆっくりつかるのが一番……とはよく聞く言葉です。でも、きちんと疲れを取るには、そのための入浴法を知っておくことが大切です。ここでは、疲れを取りたいときに実践したいお風呂の入り方について解説しましょう。

■ 疲れを取るための入浴方法

疲れを取るための入浴のポイントは、自律神経を安定させることにあります。交感神経を鎮め、副交感神経を優位にすると心身がリラックスし、より効果的に疲労回復を図ることができるからです。
そのためには、食後1時間以上経って、または寝る1時間前を目安に、入浴を開始するのが良いとされています。
お湯の温度は体温より少し高い38～40度、入浴時間は20～30分がおすすめです。逆に、熱いお湯だと交感神経が刺激されてしまい、身体が目覚めることになります。なお、シャワーも交感神経が刺激されるので、夜、就寝前に浴びるのは体を目覚めさせることになるので注意が必要です。

■ お風呂に入ることで得られること

少しぬるめのお湯につかることは、まず上記で説明したように疲労回復に効果があるとされています。副交感神経が優位になることで自然な眠気が訪れ、睡眠の質を上げることにも繋がるでしょう。

他にも、血行が良くなることで全身に栄養や酸素が行き渡る点も見逃せません。発汗作用による老廃物の排出、新陳代謝の促進、内臓の働きの活発化、そしてこれらによって、肩などのコリがほぐれ、足のむくみがとれるなどの効果も期待できます。

しかし、最も重要なメリットは、単純にお風呂に入ればゆったりとした気分が味わえることでしょう。浮力を得ること、身体が温まることも、心身をリラックスさせてくれます。日中、仕事などで忙しくしていたり、運動をして汗を流した後ならなおのこと、バスタイムは心と身体を癒す貴重な時間になります。

■ より入浴を楽しむためには？

あまりに疲れているときは「お風呂に入るのも面倒」と思う人もいるかもしれません。しかし、たとえ念入りに身体を洗ったりしなくても、お湯に浸かるだけでリラックス効果が得られ、疲れをとることができます。そこで以下、入浴をもっと楽しむためのグッズをご紹介します。

入浴剤

入浴剤には薬用植物が配合されているもの、炭酸ガスが含まれていてシュワシュワと泡が出るもの、温泉気分になれる無類塩類が含まれているものなどがあります。それぞれ特徴が異なるので、気分や体調、季節に合わせて使い分けてみましょう。入浴剤を変えるだけで違った雰囲気が楽しめます。

アロマバス

アロマテラピーに使うエッセンシャルオイルは、お風呂に使うこともできます。湯船の中に数滴落とすだけで、湯気ととともにアロマの香りが立ち上るアロマバスになり、アロマテラピー効果を堪能できます。疲れを取るならレモン、ローズウッド、ラベンダーなどが初心者向きです。

バスオイル

バスオイルは香りに加えて、保湿効果を高めて肌をしっとりさせる効果を持つオイルです。こちらも湯船の中に入れて使うもので、入れるとお湯がなめらかな感触に変わるものもあります。特に肌が乾燥しがちな人は、試してみる価値ありです。

バスキャンドル

お風呂の電気を消し、バスタブのそばに火をつけたキャンドルを並べるのもいつもと違ったバスタイムを演出できます。お風呂に浮かべられるタイプのキャンドルもあり、バスキャンドルは意外に一般的なアイテムです。中には、火を使わない、いろいろな色のLEDの光を放つバスライトもあります。揺らめく光で幻想的な気分を味わいながら、好きな曲を流して聴き入るのも良いのではないでしょうか。

お風呂は日常生活の中で心地よい時間を過ごし、心身を癒やすのに最適な場所です。最近、ちょっと疲れぎみかも……と感じている人は、お風呂の入り方をちょっとだけ工夫してみてはいかがでしょうか。

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